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20230304


今日は、新宿で映画2本。
WORTH ワース
https://longride.jp/worth/





価値とか値打ちとかそんな意味らしい。

9.11同時多発テロの被害者基金プロジェクトが立ち上がり、遺族や被害者に支払う金額の換算をした人たちの葛藤の話。

天災に近い人災…と言ってしまうと、実際に被害に合われた方に失礼かもしれないけども、日本も天災の多い国なのでこれは身につまされました。
政府としては、被害者や遺族が航空会社などに提訴などをしないようにさせたい(=経済的な損失、混乱を起こさせたくない)という思いもあって、補償金に参加してほしい。ただし補償金を受け取るには、提訴権の放棄が絶対条件。

最初、主人公(弁護士)は被害者達の年収や、法律から計算式を作り文字通り人の命を換算していきます。が、遺族たちはそれぞれの思いもあって納得しません。遺族にとっては、主人公たちが「正当な権利を剥奪させて、はした金で騙そうとしている」と受け取られてしまう。ある意味当たってはいるんでしょう。政府としては、ひとりひとりに提訴などしてほしいくないでしょうし。で、それが透けて見えてしまって、反発されてしまいます。

反対派には中心人物の人もいて、反対運動も起こる。味方の弁護士たちも、実際に被害者や遺族の話を聞いて、自分たちのしていることに迷いが生じる。
申請期日が迫ってくるなか、主人公は反対派のリーダと話をし、ひとりひとりに真摯に対応していくようになり…といった話。

勝ち負けや、何かが劇的に好転するといった話では無かったです。音楽でシーンを印象づけたりもしない。ただただ淡々と経過を追っているような内容。ドラマ仕立てのドキュメンタリーのようでした。でも、だからこそ俳優の演技が光るというか、マイケル・キートンの演技が光ってました。
脚色はあるでしょうが、実話なんだなあ。




二本目は、ヒトラーのための虐殺会議
https://klockworx-v.com/conference/




恥ずかしながら、ヴァンゼー会議というものを初めて知りました。
アウシュヴィッツで行われた、ユダヤ人の殲滅計画がどのようにして決まったのかというのを淡々と描いた作品。本当に淡々と、淡々と会議で議論していて、怖いとか気分が悪いとかの次元の話では無かったです。内容の残虐性と、会議というシステマチックな場面のギャップが滑稽ですらある。
これはドイツでしか作れない映画だなと強く思った。
パンフに会議出席者の末路が書かれてたのはよかった。

追記
そういえば、偶然かもしれないけど、ふたつとも劇中に音楽が無かった。
ワースは、主人公が好きなクラシックがかかるのみ。
ヒトラーの〜に至っては、一切音楽はなく、エンドロールすら無音だった。
ちょっと珍しいなと思った。ただ、どちらも音楽で誇張しないという意図は良かった。
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