「ロストケア」
https://lost-care.com/
介護殺人の作品。
でももっと深かった。
「人がどう死んでいくか」
「そこに尊厳はあるのか」
「介護する人の人権は誰が守るのか」
「それでも法は遵守しなければならないのか」
「そのそも法は人の生死を念頭に置いているのか」
などの言葉がパッパッと電気信号のように浮かんでは、消えていく――答えを出す前に、日々やってくる「介護」に押しつぶされて議論もできずに一緒に沈んでいく。
という内容です。
「この社会にば穴があいている」という言葉、「見たくないものは見ないで生きてきた」というセリフ、本当にそうだなと。
社会的に罪は罪なんでしょうけど、はるか昔にはそれこそ「姥捨て山」という言葉があったように、ずっとそういったことは続ている。
必要悪でもなく、悪でもなく、もちろん正義でもない。
答えは三者三様にあって、それこそ斯波(主人公)が選択したこは、社会的には「悪」ですが、
じゃあ「人間として」に彼を断罪できるのかというと……振り上げたこぶしを本人に振り下ろせるかなと考えてしまいます。
せめて自分の身の振り方だけはきれいに終わりたいなと切実に思いました。
とにかく、柄本明と松山ケンイチの演技が「圧巻」の一言でした。
二人だけの、静かな演技なんですが、その中に湧き上がるのは「慟哭」という他無かった。
本当にうまいな、と。
亡くなった父が、介護施設に入居してたのですが、半身麻痺していて、もうほとんどあのままでした。
思い出してしまった。
昔、NHKスペシャルで「彼女は安楽死を選んだ」という番組を見たのですが、それに通じるものがあるなと勝手に思いました。
「NHKスペシャル 彼女は安楽死を選んだ」
https://www2.nhk.or.jp/archives/movies/?...
(動画などはないです。アーカイブのみ)
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