フォージャー家
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髪を梳かす - I love you, good-bye. 01 -
ようやく寒さが和らいだ春の夜。 少しばかり緩んだ空気が頬をなでる。ロイドは換気のために開けていた窓を閉めながら、視線だけを鋭く...
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エリカ・ムスターマンの死 04
市役所の昼休みは正午から十三時までと決まっている。 一階の市民窓口課はきっちりその時間には全員無人になり、ロビーの電気も消され...
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I'm home
久しぶりに降りた駅は、懐かしい香りがした。 そう思ってしまった自分に驚く。 敵地といってもいいはずの場所に安堵を覚えるなど―...
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エリカ・ムスターマンの死 03
その日、ロイドは家族で家から一番近い食料品店に来ていた。 歩いて数ブロックのこの店は、セントラルパークにも近く、品揃えも充実し...
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エリカ・ムスターマンの死 02
オスタニアの首都バーリントは、国の中心からやや西側に位置している。 東国の総人口は千七百万人と、他の諸外国と比較しても決して多...
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エリカ・ムスターマンの死 01
エリカ・ムスターマンは、生まれつき几帳面な性格だった。 彼女の性格を端的に表現する言葉としてこれほどうってつけの言葉もない。 ...



