complete novel
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incoherent -インコヒーレント-
時間に余裕がある朝は、何品か作り置きを作ることにしている。 「梟」のキーであるアーニャの健康...
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閉ざされた日記
その「日記」には、かつて鍵がかかっていた――そんな形跡があった。 南京錠を通すための取り付け金具が付いた表紙。だが錠は無かった...
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仕立て屋の恋
あの日もこんなふうだった。 彼女と初めて会ったのは。 ここ最近で急に背が伸びたアーニャの服を買い足しに、いつものブティックに...
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se・duce -セ デュース-
この投稿はパスワードで保護されているため抜粋文はありません。...
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I'm home
久しぶりに降りた駅は、懐かしい香りがした。 そう思ってしまった自分に驚く。 敵地といってもいいはずの場所に安堵を覚えるなど―...
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落葉時
冬の知らせは足元から来る。 誰が言ったのかは知らない。何かの詩だったのか、あるいはただの広告か。 ただ、そんな言葉が不意に浮...